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新築でもホームインスペクションは必要?メリット・タイミング・検査内容を解説

2026.08.20
岩井

WRITER

岩井 数行

二級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築事務所を経て2010年に株式会社テオリアハウスクリニック入社。床下調査や断熱事業での現場経験を活かし、現在は戸建て住宅インスペクション事業に携わる。JSHI公認ホームインスペクター。既存住宅状況調査技術者。蟻害・腐朽検査士。

新築住宅を購入する際に、「施工会社が検査しているのだから、ホームインスペクションまでは必要ないのでは」と考える人もいるでしょう。

しかし、施工会社の自主検査住宅性能評価施主検査は、それぞれ目的や確認範囲が異なるため、完成時のホームインスペクションで不具合が見つかることもあります。

このコラムでは、新築住宅でホームインスペクションを行う必要性メリット・デメリット依頼するタイミングについて解説します。あわせて、e-LOUPEが実際に確認した指摘事例もご紹介します。

新築でもホームインスペクションは必要?

新築住宅のホームインスペクションについて、次のような疑問を持つ方は少なくありません。

「新築のホームインスペクションって本当に必要?」
「すでに施工会社で検査されているのに追加で依頼する意味があるの?」

新築住宅にホームインスペクションは必ずしも必要ではありません。施工会社による検査や各種の法定検査が行われているため、それだけで十分と考える方もいます。
しかし実際には、新築住宅でも不具合が見つかることがあり、入居後に発覚すると施工会社とのトラブルに発展してしまう可能性があるのも事実です。

ここでは、新築住宅でもホームインスペクションが必要とされる理由や、どのような不安・目的がある場合に検討されているのかを解説します。

【必要な理由①】新築でも施工上の不備が残る可能性がある

住宅は、いくつもの専門業者がそれぞれの工程を分担してつくり上げます。各工程で検査は行われていますが、人の手で施工・確認している以上、見落としや施工ミスがまったくない状態にすることは難しいのが実情です。

実際に完成した新築戸建てでも、給排水管の水漏れ建具の施工不良配管やダクトの接続不良などが見つかることがあります。特に床下や屋根裏といった、買主自身では確認しにくい場所に多い印象です。

そのため、こうした見えにくい部分専門的な知識がないと判断しにくい箇所について、第三者の専門家に確認してもらう目的でホームインスペクションを利用する方が多くいます。

【必要な理由②】完了検査や住宅性能評価とは役割が異なる

とはいえ、新築住宅では完了検査住宅性能評価、施工会社の自主検査、施主検査など、すでに複数の確認が行われています。そのため、「さらにホームインスペクションを行う必要があるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

しかし完了検査や住宅性能評価といった制度は、ホームインスペクションとは目的や確認内容が異なります
それぞれの主な目的と役割を整理すると、次のようになります。

検査・制度 主な目的 確認する立場 主な確認内容
完了検査 建物が建築基準関係規定に適合しているかを確認する 建築主事または指定確認検査機関 申請図書や工事監理の状況、現地の状態など
住宅性能評価 住宅の性能を共通の基準で評価・表示する 登録住宅性能評価期間 構造の安定、省エネルギー性、劣化対策など
長期優良住宅認定 長期にわたり良好な状態で使用するための計画が基準を満たしているか確認する 所管行政庁など 長期使用に必要な性能や維持保全計画
施工会社の自主検査 自社の施工基準に沿って完成状態を確認する 施工会社 施工状態や仕上がりなど、内容は会社によって異なる
施主検査・内覧会 買主が完成状態や仕上がりを確認する 買主・施主 キズや汚れ、建具、設備の作動など
ホームインスペクション 既存住宅状況調査方法基準または既存住宅インスペクション・ガイドラインに基づき、建物の状態を検査する ホームインスペクター 建物の外部・室内・設備・床下・屋根裏など、建物の状態を確認する

 
完了検査は、建物が建築確認申請どおりに施工され、法令に適合しているかを現地で確認する検査です。主に図面どおりに建てられているかを確認するもので、細かな仕上がりや設備の不具合まで詳しく調べることを目的とした検査ではありません。

また、住宅性能評価長期優良住宅認定は、設計内容や工事中の状況をもとに、構造や省エネルギー性、維持保全計画などが基準を満たしているかを評価・認定する制度です。これも完成後の建物の状態を詳細に確認することを目的としたものではありません。

そのため、完了検査や住宅性能評価を受けている場合でも、ホームインスペクションで施工上の不具合や指摘事項が見つかることがあります。

新築ホームインスペクションを検討したほうがよい人

このように、ホームインスペクションは、ほかの検査では見きれない部分を、別の立場から確認するためのものです。そのため必ず受けなければいけないわけではありませんが、受けておくことで安心できる人も多くいます。

特に、次のような方は実施を検討してみるとよいでしょう。

  • 床下や屋根裏まで確認したい
  • 施工会社とは別の専門家の意見を聞きたい
  • 引き渡し後に不具合が見つかる不安を減らしたい
  • 完成時点の状態を写真付きで残したい
  • 内覧会で気になる点がある

e-LOUPEにご依頼いただく方の中には、「新築だからといって大丈夫とは言い切れないのではないか」「担当者の対応が不安」と感じ、念のため確認しておきたいという理由でご相談されるケースが多く見られます。

新築ホームインスペクションのメリット

新築ホームインスペクションの大きなメリットは、引き渡し前に建物の状態を確認できることです。
主なメリットは、次の3つに整理できます。

  • 自分では見えにくい場所まで確認できる
  • 引き渡し前に施工会社へ確認しやすくなる
  • 建物の状態を把握し、記録として残せる

それぞれについて、順番に見ていきましょう。

自分では見にくい場所まで確認できる
内覧会では、室内の傷や汚れは確認できても、床下や屋根裏、屋根や外壁の高所まで詳しく見るのは一般の人にとって難しいものです。

その点、ホームインスペクションでは、給排水管や断熱材、構造金物、配管・ダクトの接続状況など、普段は見えにくい部分も確認できるのは大きなメリットになります。

特に床下や屋根裏は、点検口から見える範囲が限られており、奥の状態までは把握できません。見えにくい場所ほど不具合や施工不良が見つかることもあるため、専門家による調査が役立ちます。

e-LOUPEでは、進入できる場合は内部まで確認し、配管の接続不良や断熱材の施工状態などを調べます。

引き渡し前に施工会社へ確認しやすくなる
ホームインスペクションで気になる点が見つかった場合は、専門家の所見や写真をもとに、施工会社へ確認できるのもメリットの1つです。

買主だけでは、「どういった不具合なのか」「本当に問題のない施工なのか」を判断しにくいこともありますが、ホームインスペクターの説明があれば、確認すべきポイントが整理され、施工会社にも伝えやすくなります。

Point

ただし、ホームインスペクターは施工会社に補修を指示したり、強制することはできません。調査結果の対応については、買主が施工会社と相談しながら進めていく形になります。

建物の状態を把握し、記録として残せる
ホームインスペクションでは、不具合の有無だけでなく、引き渡し時点の建物がどのような状態だったのかを把握できます。

指摘事項の中には、すぐに対応を確認したほうがよいものもあれば、経過を見ながら確認できる軽微なものもあります。専門家から説明を受けることで、それぞれの違いを整理しやすくなり、今後の住宅のメンテナンス計画を立てやすくなります。

また、写真付きの報告書があれば、完成時の状態を住宅の記録として残せる点はとても便利です。将来、点検や修繕を行う際や売却を検討する際に、引き渡し時と比べてどのように変化したのかを確認する資料としても活用できます。

新築ホームインスペクションは、単に不具合を探すためだけのものではなく、建物の状態を理解し、納得したうえで引き渡しを受けるための手段でもあります。

新築ホームインスペクションのデメリットと限界

新築ホームインスペクションには多くのメリットがありますが、費用や調査範囲には注意が必要です。
依頼後に「想像していたのと違った」と感じないためにも、次のデメリットと調査の限界を理解しておきましょう。

費用と時間がかかる
ホームインスペクションを依頼するには、調査費用がかかります。さらに、床下や屋根裏への進入調査、屋根の確認など、希望する調査内容によっては、オプション料金が追加で必要になる場合もあります。

また、建物の広さや調査範囲によっては、3〜5時間ほど時間がかかることがあります。内覧会と同日に行う場合は、売主や施工会社に事前に伝え、十分な時間を確保しておきましょう。

確認できない場所もある
ホームインスペクションは、原則として目視できる範囲を調べる検査です。そのため、壁や天井の内部など、建物を壊さなければ見えない場所までは確認できません

そのため、家具や設備等で隠れてしまっている場所や、進入が困難な床下や屋根裏に関しても、調査範囲の対象外になることがあります。

ホームインスペクションには確認できる範囲に限界があります。依頼する前に調査範囲や確認できない箇所について理解しておくことが大切です。

指摘が見つからない場合もある
ホームインスペクションを実施しても、必ず不具合が見つかるとは限りません。そのため、指摘がなかった場合に「意味がなかったのでは」と感じる方もいるでしょう。

しかし、指摘がないということは、確認できる範囲において大きな問題が見当たらなかったという結果でもあります。引き渡し前に専門家が住宅の状態を確認した結果、「建物の状態が良い」という評価だったという考え方もできます。

ただ、建物は時間が経過すれば劣化するものです。そのため、調査時に問題が見つからなかったとしても、将来にわたって不具合が発生しないことを保証するわけではありません。この点もあわせて理解しておくことが大切です。

新築ホームインスペクションで実際に見つかった指摘事例

新築住宅でもホームインスペクションによって施工上の不備が見つかることがあります。
ここでは、e-LOUPEが新築戸建ての調査で実際に確認した事例を、

  • 建物の外周
  • 室内
  • 床下
  • 屋根裏

の4つに分けて紹介します。

建物の外周

見つかった場所
外壁の配管貫通部まわり
どのような状態だったか
シーリング処理が不十分で、外壁と配管の間に隙間があった
放置した際に考えられる影響
雨水の侵入により、外壁内部の劣化や雨漏りにつながる可能性がある
どのような対応になったか
シーリングを打ち直し、防水処理が適切に行われた

室内

見つかった場所
室内のドア枠
どのような状態だったか
固定されておらず、触ると動く状態だった
放置した際に考えられる影響
ドアの開閉時にぐらついたり、枠ごと外れてしまう可能性がある
どのような対応になったか
全ての固定箇所が見直され、修繕された

床下

見つかった場所
配管周りから広範囲にわたって
どのような状態だったか
配管が接続されておらず、広範囲に水たまりができている状態だった
放置した際に考えられる影響
長期的に水がたまり続けることで、木材にカビが繁殖しやすくなり、シロアリを誘引してしまう可能性がある
どのような対応になったか
配管を接続し直すとともに、水を拭き取り、乾燥させた

屋根裏

見つかった場所
屋根裏の断熱材の下
どのような状態だったか
換気ダクトが接続されていない状態だった
放置した際に考えられる影響
換気扇を使用していても、正しく換気されない
どのような対応になったか
補修工事により、正しく接続された

新築ホームインスペクションはいつ依頼する?

新築ホームインスペクションは、依頼するタイミングによってその後の対応が変わります。
ここでは、どのタイミングで実施するのが適しているのかを解説します。

基本は完成後から引き渡し前まで

基本的にホームインスペクションは、建物や設備が完成し、水道や電気を使用できる状態で行われます。そのため、ホームインスペクションを実施するタイミングとして最も多いのは、内覧会や施主検査と同じ日に実施するケースです。


引き渡し前に調査すれば、気になる点が見つかった際に、施工会社へ補修や対応について確認することができます。また、家具や荷物が入る前なので、その後の再調査や補修が行いやすい点もメリットの1つです。

ただし、引き渡しの直前では、補修や再確認の日程を確保できない場合があります。調査会社や施工会社との日程調整も必要になるため、内覧会の日程が決まった段階で早めに相談するとよいでしょう。

建売住宅と注文住宅でタイミングが異なる

建売住宅では、内覧会時のホームインスペクション以外に、契約前に行う選択肢もあります。売買契約前に調査できれば、建物の状態を購入判断の材料にできます。ただし、売主の都合などにより、契約前の調査が難しい場合もあります。
その場合は、契約後から引き渡し前までの内覧会に合わせて行うのが一般的です。調査を希望する場合は、売主や仲介会社へ事前に確認しておきましょう。

注文住宅では、建物が完成した後の施主検査に合わせて行う場合と、建築中に各工程を調査する場合があります。
完成後に行うホームインスペクションと、建築中に各工程を確認する調査、どちらもメリット・デメリットがあるため、調査の目的に合わせて選択しましょう。

e-LOUPEでは完成時検査に対応しています。

引き渡し後でも依頼できる

ホームインスペクションは、引き渡し後や入居後でも依頼できます。入居してから気になる点が見つかった場合や、住宅の状態をあらためて確認したい場合にも利用できます。

ただし、入居後は家具や荷物が入ることで、床や壁、点検口まわりなどの確認範囲が狭くなることがあります。また、補修が必要になった場合には、荷物の移動必要になるなど、生活への負担が大きくなりやすい点にも注意が必要です。

このような点を踏まえると、気になる点がある場合はできるだけ早めに調査を行い、可能であれば引き渡し前の段階で実施するのが望ましいでしょう。

新築ホームインスペクションで確認する主な場所

新築ホームインスペクションでは、建物の外部室内だけでなく、床下や屋根裏など多くの調査項目がありますが、調査範囲や方法は業者によって異なります。
ここでは、ホームインスペクションでは一般的にどのような場所を調査するのか解説します。

建物外部と室内

建物の外部と室内での主な確認内容は、次のとおりです。

調査する場所 主な確認箇所 確認するポイント
建物外部 基礎・外壁・屋根・軒裏・雨樋・バルコニーなど ひび割れや欠損、防水処理の状態、屋根材の状態など
室内 壁・床・天井・建具・階段・給排水設備・換気設備など 建具の開閉、設備の動作確認、床や壁の傾き、雨漏れの有無など

このように、建物の構造雨水の侵入に関わる部分を中心に確認しながら、建物外部では、基礎や外壁、屋根、バルコニーなどの施工状態や防水処理の仕上がりを、室内では仕上がりの精度や建具・設備が設計どおりに正しく動作するかを確認します。

床下と屋根裏

調査する場所 主な確認箇所 確認するポイント
床下 基礎・土台・給排水管・断熱材・構造金物など 基礎の状態、漏水、湿気、木材のカビ・腐朽、配管の接続不良など
室内 梁などの構造部材・金物・断熱材・換気ダクトなど 雨漏りの痕跡、断熱材の状態、ダクトの接続箇所、金物の状態など

通常のインスペクションでは、屋根裏や床下は点検口から覗くため、確認できる範囲が限られています。内部まで詳しく調べたい場合は、点検口からの目視だけでなく、進入調査に対応しているかを確認しましょう。

新築ホームインスペクションを依頼するときのポイント

ホームインスペクションは、業者によって料金調査範囲、調査方法が異なります。そのため、依頼する前に確認しておかないと、「思っていた内容と違った」と感じることがあります。
また、ホームインスペクションを行うには売主や施工会社の承諾が必要です。

ここでは、依頼する際に確認しておきたいポイントをわかりやすく整理して解説します。

料金だけでなく調査範囲を確認する

検査会社を比較するときは、料金の安さだけで決めず、基本料金でどこまで調査してもらえるのかを確認することが大切です。

特に床下や屋根裏は、点検口から見える範囲だけを確認する場合と、内部に入って詳しく調べる場合があります。また、屋根の確認方法写真付き報告書の有無、建物の広さによる追加料金、出張費なども会社によって違います。

見積もりを見るときは、合計金額だけでなく、「どこを、どのように調査してくれるのか」までしっかり確認しましょう。

新築戸建ての調査経験がある会社を選ぶ

ホームインスペクションを依頼する際は、新築戸建ての調査経験があるかどうかを必ず確認しましょう。
特に新築住宅はハウスメーカーごとに施工方法が異なるため、ご自身のハウスメーカーの調査経験があるかどうかも重要なポイントになります。

そのため、資格の有無だけで判断するのではなく、新築戸建ての調査実績を重視することが大切です。新築住宅は一見きれいに見えても、施工の品質にばらつきがでてしまうため、実際の現場でどのような不具合を確認してきたかという経験が重要になります。

施工会社へ事前に伝える

第三者によるホームインスペクションを行う場合は、売主や施工会社へ事前に伝えておきましょう

連絡が遅れると、十分な調査時間を確保できなかったり、希望する範囲の調査が行えない場合もあるため、内覧会の日程が決まった段階で早めに相談しておきましょう。

また、ホームインスペクションに対して不安や誤解を持っている方もいるため、伝え方には注意が必要な場合があります。
調査結果をもとに施工会社を責めるものではないことを前提に、「安心して引き渡しを受けるために、第三者にも確認してもらいたい」といった形で伝えると、スムーズに調整しやすくなります。

e-LOUPEの新築戸建てホームインスペクション

e-LOUPEのホームインスペクションは、新築・中古・自宅の戸建て住宅を対象に、自分では確認しにくい場所まで調べ、住宅に詳しくない方にも建物の状態を分かりやすく伝えることを大切にしています。

ここでは、e-LOUPEで実施しているホームインスペクションについて解説します。

完成後の戸建て住宅を第三者の立場で調査

e-LOUPEは、戸建て住宅に特化したホームインスペクションを実施しています。
新築住宅では、建物の完成後から引き渡し前までの調査に対応しており、内覧会時にご利用される方がほとんどです。

施工会社や仲介業者とは異なる第三者の立場から、建物の外部、室内、設備などを確認します。施工会社を評価したり責任を追及したりするためではなく、買主が建物の状態を正しく理解し、納得して引き渡しを受けるための調査を行っています。

調査は目視だけでなく、高所カメラやレーザーレベル、鉄筋検査機などの専門機材を使用します。建物の状況に応じて、150項目以上にわたる確認を行っています。

床下・屋根裏など見えにくい場所を重視

e-LOUPEのホームインスペクションの大きな特徴は、床下や屋根裏まで実際に入って確認する「進入調査」を基本調査項目としている点です。
これらの場所は不具合が起きやすい一方で、普段はほとんど目にすることができません。そのため、入れる範囲はできるだけ奥まで確認し、基礎や土台、給排水管、断熱材、金物などの状態を丁寧に調べます。

また、屋根も目視では不具合が分かりづらいポイントです。
e-LOUPEでは高所カメラを使い、屋根材のずれや浮き、割れ、変形がないかを確認します。一般的な調査では双眼鏡による目視が中心ですが、高所カメラを使うことで、地上からでは見えにくい部分まで撮影でき、屋根全体の状態をより正確に把握できます。

ただし、点検口が設置されていない場合や、床下の高さが不足していて進入できない場合など、建物の状況によっては確認できないこともあります。

現場説明と写真付き報告書で状態を伝える

調査結果は、その場で写真をお見せしながら、どの場所にどのような状態が見つかったのかを分かりやすくご説明します。気になる点があれば、その場でご質問いただくことも可能です。

また、後日あらためて写真付きの報告書を配送します。報告書には、指摘箇所ごとの写真とあわせて、位置や状態の説明を整理して記載しています。
これにより、施工会社へ確認する際に具体的な根拠として共有できるほか、将来の点検や修繕の際にも、引き渡し時点の状態を振り返る資料として活用できます。

新築ホームインスペクションに関するよくある質問

Q.1 住宅性能評価や長期優良住宅でも必要ですか?
住宅性能評価や長期優良住宅の認定を受けていても、ホームインスペクションを行う意味はあります。

これらの制度は、設計内容や申請に基づいて、住宅が一定の基準を満たしているかを確認するものです。
一方、ホームインスペクションは、完成した建物を現地で確認し、施工状態や設備の不具合を第三者が調査します。

この2つは確認する内容が異なります。そのため、実際の施工状態まで把握したい場合は、ホームインスペクションも検討するとよいでしょう。

Q.2 施工会社に嫌がられませんか?
第三者による検査に慣れていない施工会社では、ホームインスペクションを行う理由を確認されることがあります。また、ホームインスペクションに良い印象を持っていない会社もいるため、実施を伝える際には、ホームインスペクションの目的を明確にしておきましょう
「施工会社を疑っているからではなく、安心して引き渡しを受けるために確認したい」と伝えると、目的を理解してもらいやすくなります。

Q.3 指摘が見つからなければ費用は無駄ですか?
ホームインスペクションは、不具合を見つけることだけを目的とした調査ではありません。指摘がなかった場合は、確認できる範囲において住宅が良好な状態にあることを専門家が確認した結果といえます。

ただし、調査時に指摘がなかったからといって、将来にわたって不具合が起こらないことを保証するものではありません。ホームインスペクションの役割と限界を理解したうえで活用することが大切です。

まとめ

新築住宅でも施工上の不備が見つかることがあります。また、完了検査や住宅性能評価、施工会社の自主検査とホームインスペクションは目的が異なるため、必要に応じてホームインスペクションを検討することが大切です。

ホームインスペクションでは、床下や屋根裏など自分では見にくい場所までプロに確認してもらえます。気になる点があれば、引き渡し前に施工会社へ相談しやすくなるのも大きなメリットの1つです。

一方で、費用や時間がかかり、すべての不具合を確認できるわけではありません。内容と限界を理解したうえで、どこまで確認するかを考えることが重要です。料金だけでなく、調査範囲や方法、新築戸建ての実績も確認して選びましょう。

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自社社員の建築士が第三者の立場で皆様の新築・中古・自宅を調査。150を超える項目と専用の診断機器を使って家の隅々までチェックします。1974年創業、50年の歴史と7万件を超える戸建て物件の床下・屋根裏調査実績から、おかげさまでGoogle口コミ200件超4.9の高評価をいただいております。