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ホームインスペクションが瑕疵保険の価値を高める理由

2022.10.18
瑕疵保険の仕組み
鳥居

WRITER

鳥居 龍人

二級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築事務所を経て株式会社テオリアハウスクリニックに入社。前職での現場監督経験から、施工から設計まで幅広い知識と経験を持つ。現在はその経験をもとに戸建て住宅のインスペクション業務に携わる。JSHI公認ホームインスペクター。既存住宅状況調査技術者。

中古住宅を買う時に「瑕疵保険」もつけてもらいました。保証がついていてもホームインスペクションは行った方がいいですか?

今回はこのような疑問にお答えします。

もし瑕疵保険をつけるのであれば、検査の際にホームインスペクションを「オプション」のような感覚で行っていただくのがおすすめです。

なぜかと言うと、ホームインスペクションは、「瑕疵保険の弱点」を補うことができるからです。

ホームインスペクションと瑕疵保険を同時に行うことで、建物はより長持ちしやすくなり、より安心して暮らすことができます。

今回は

  • そもそも瑕疵保険とは
  • 瑕疵保険とホームインスペクションの違い
  • 瑕疵保険とホームインスペクションを同時にするメリット

というテーマでお話ししていきます。

そもそも瑕疵保険って?

瑕疵保険の仕組み

そもそも「瑕疵保険」とはどういう仕組みかご存じでしょうか。

「瑕疵」とは「不具合がある」という意味で、瑕疵保険は「住宅に不具合が見つかった時にそれを直す費用を払ってもらう」保険です。

瑕疵保険の保証期間は新築住宅では10年、中古住宅では1~5年(2年である場合が多い)となっています。

瑕疵保険を売っている保険会社は全て国により認定された団体で、国土交通省のホームページでも公開されています。

瑕疵保険に入るには専門の検査員による検査が必要ですが、言い換えれば瑕疵保険がついているということは、検査員が「保証を出しても大丈夫だな」と判断をした住宅ということになります。

瑕疵保険とホームインスペクションの違い

そのことから、「わざわざホームインスペクションとしての検査を行う必要はないのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。

そうとはいえません。なぜなら、瑕疵保険とホームインスペクションでは、調査を行う「目的」が違うからです。

それぞれの目的は

  • 売買時のトラブルを回避するための瑕疵保険
  • 建物を長持ちさせるホームインスペクション

となっています。詳しく見ていきましょう。

売買時のトラブルを回避するための瑕疵保険

瑕疵保険で調査は

  1. 構造耐力上主要な部分
  2. 雨水の浸入を防止する部分

のみで行い、これ以外の部位は検査の対象とはなりません(オプションで給排水管等の検査を行うサービスも存在します)。

瑕疵保険はあくまでも「建物の売り買いをする時にトラブルが起きないようにする」事が目的です。

調査も「保証期間で不具合は起きないか」という見方でしか行われませんし、調査結果も「適合」「不適合」ということしか分かりません。

「保証期間を過ぎた直後に何かしらの不具合が発生してしまった。」となることもあるので注意が必要です。

建物を長持ちさせるホームインスペクション

ホームインスペクションの目的は「建物を長持ちさせること」にあります。建物を買うことは「スタート」であり「ゴール」ではありません。長く住み続けるには「どこがどのような状態になっているのか」を正しく知る必要があります。

それを解決するのが「ホームインスペクション」です。

確かにホームインスペクションでも、瑕疵保険と同様に

構造耐力上主要な部分
雨水の浸入を防止する部分

検査は必要最低限の調査として行います。

しかし「適合・不適合」のみで判断する瑕疵保険に対して、ホームインスペクションでは

  • どこを優先して修繕すればいいのか
  • 緊急性はあるのか
  • 生活する上で不都合はないか

なども目安として知ることができます。

また、調査の後には写真付きの「調査報告書」が作成され(有料オプションの調査会社もあります)、これを持っておくと、今どこがどのような状態になっているのか、一眼で分かりますし、もし建物を売る時もこの報告書があるとないとでは値段が大きく変わってきます。 (調査の範囲や報告内容は各調査会社により異なりますのでご注意ください。)                                                                                                            

このように、目的の違いで、ホームインスペクションと瑕疵保険では調査する場所や調査の方法が違ってくるのです。

ホームインスペクションで「瑕疵保険の審査」も行える

「ホームインスペクションが大切なのはなんとなくわかったけど、検査を2つもやらなければいけないのはちょっと面倒だな・・・」

そう思われてはいないでしょうか。しかし実際は面倒さを感じることはありません。なぜかというと、瑕疵保険の検査とホームインスペクションは同時に行うことができるからです。

ホームインスペクションを行うホームインスペクターは、大抵の場合、瑕疵保険の検査を行うための資格も持っています。

まずは調査会社に「瑕疵保険への加入をしたいがホームインスペクションも一緒にやりたい」という話を伝えてみましょう。

まとめ

今回は「瑕疵保険」と「ホームインスペクション」の違いについてご紹介してきました。

瑕疵保険とホームインスペクションとは、お互いを補っていると言えます。

瑕疵保険はあくまでも「売り買いのトラブル」を避けるためのものであり、安心して長く住み続けるには、建物を隅々まで丁寧に調査する「ホームインスペクション」も併せて行っていただくのがおすすめです。

こちらのページではe-LOUPEのホームインスペクションについて詳しく紹介しています。

▼ホームインスペクション|住宅診断を依頼するときの注意点【完全版】
https://www.eloupe-teoria.com/column/homeinspection-points/

興味を持っていただけたようでしたら、ぜひご覧ください。

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