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中古住宅の屋根リフォームの種類や注意点を一級建築士が解説!

2020.04.25

中古住宅の屋根をリフォームしたい人
「中古住宅を購入して屋根をリフォームしたいと考えています。どんな屋根にすればいいですか?注意点もあわせて教えてほしいです。」

このような疑問にお答えします。

このページを見ていただくと中古住宅の屋根をリフォームについて

  • 屋根のリフォームを行うメリット
  • 屋根リフォームの種類
  • 屋根リフォームをする際に注意すること

これらのについて知ることができます。

 e-LOUPEスタッフ 大原

中古住宅の屋根リフォームは優先的に行なったほうがいい

もし中古住宅のリフォームを行うのであれば、屋根を優先することをおすすめします。

理由は「建物の寿命に直結するから」です。

屋根のリフォームを行えば

  • 雨漏り
  • 地震によるダメージ

これらのリスクを減らすことができます。まずは建物の安全を確保するために、屋根を安心できる状態にすることをおすすめします。

雨漏り

屋根が劣化すると雨漏りのリスクに直結します。屋根は元々外の台風や雪や紫外線などの影響を直接受ける部位なので、定期的なメンテナンスが重要です。

雨漏りが起きてしまうと、建物自体の寿命を大きく縮めることになってしまいます。

「リフォーム済物件として売られていた中古住宅を買ったけど屋根で雨漏りが起きていて大規模な修理をしないとダメな状態になってしまった」というケースは中古住宅ではよくあるリスクとして知られています。

地震によるダメージ

屋根に使われる屋根材の種類によっては屋根材そのものの重さが原因で建物に負担をかけてしまっている場合があります。屋根が重いともし地震が起きた時に建物の揺れは強くなります。

地震の影響は元々の建物の形によっても大きく変わりますので「屋根材を軽いものにすれば地震が起きても安心」と言い切れるわけではありませんが、屋根のリフォームにより耐震性を上げることができるということは覚えておいて損はないでしょう。

中古住宅の屋根リフォームの種類

中古住宅の屋根リフォームには大きく

  • 塗装をし直す
  • 今の屋根の上に新しい屋根を葺く(重ね葺き)
  • 下地の部分だけを取り替えて屋根材は再利用する(葺き直し)
  • 屋根材を新しく取り替える(葺き替え)

の4種類の行い方があります。

屋根の一番外側に使われている材料のことを「屋根材」といいます。現在の屋根材をどうするかによってリフォームにかかる費用は大きく変わってきます。

塗装のし直し

現在の屋根の表面の塗装のみを塗り替える工事です。

今の屋根の上に新しい屋根を葺く(重ね葺き)

これまでの屋根をそのままにして、その上から新しく屋根葺きを行う方法です。

下地の部分だけを取り替えて屋根材は再利用する(葺き直し)

現在使用している屋根材を一度取り除き、下地の部分の補修を行ったのち、再び同じ屋根材を再利用して葺き直す方法です。部分的な雨漏りの修理にはこの方法がよく用いられます。

屋根材を新しく取り替える(葺き替え)

屋根材だけでなく、下地まで完全に取り替える方法です。屋根全体を丸々新しいものと取り替えます。

屋根に使われる屋根材は大まかに3種類ある

屋根材は陸屋根などの特殊なタイプをのぞくと

  • 瓦屋根
  • スレート屋根
  • 金属屋根

大きくこれらの屋根材が使われています。

瓦屋根

瓦屋根は他の屋根材に比べて厚くて重い屋根材です。古い住宅でよく使われています。瓦屋根には陶器瓦や素焼き瓦などの粘土でできているものやセメントを固めてできたものがあります。

スレート屋根

スレート屋根はセメントに繊維状の素材を混ぜて薄い板にして作られる屋根材です。薄くて軽いので施工がしやすいのが特長です。

金属屋根

金属屋根はスレート屋根よりもさらに薄くて軽い屋根材で、亜鉛でできたトタン屋根、アルミニウムや亜鉛の合金でできたガルバリウム鋼板、錆びにくい合金のステンレス屋根などがあります。

中古住宅の屋根リフォームで注意すること

中古住宅の屋根リフォームを行う際は以下の点で注意が必要です。

  • 既存の屋根材の劣化
  • 屋根材の劣化による下地の劣化
  • 雨仕舞の劣化

既存の屋根材の劣化

屋根材は経年により劣化してしまいます。

  • 台風や雪による瓦の割れやズレ
  • 屋根材を止めるのに使われる釘の劣化
  • 金属の経年によるサビ

などです。もしこういったことが起きていてば屋根材だけでなく下地もダメージをうけているかも知れません。

どの程度のダメージを受けているか、リフォームを行う必要があるのかなどを事前に把握して置く必要があります。

屋根材の劣化による下地の劣化

瓦やスレートなどの下地にはルーフィングと呼ばれる特殊な防水シートが敷かれています。また、その下は野地板と呼ばれる木でできた下地材になっています。

防水シートは万が一屋根材が損傷を受けたとしてもそれが原因で建物に雨水が直接入り込んでしまうことを防ぐ役割をもっています。

とはいえ屋根材がダメージをうけているとその下地材もダメージを与えてしまう可能性があります。下地材である防水シートがダメージを受けると雨漏りの原因になるので建物全体にとってのリスクにつながります。

雨仕舞の劣化

屋根は屋根材や下地のように雨水を防ぐだけでなく、雨水をうまく地面まで誘導するような工夫がされており、それらの構造や仕組みの事を総称して「雨仕舞」といいます。

具体的には

  • 雨樋

などです。しかしこれらの部位も経年で劣化してしまいます。具体的な働きや劣化した時のリスクをご紹介します。

庇は窓や玄関についている小さな屋根のような存在で、直射日光や雨水が直接建物にダメージを与える事を防ぎます。劣化による壁とのつなぎ目の亀裂や表面の錆は、雨水が外壁から建物の内部に侵入する原因になるので注意しなければいけません。

雨樋

雨樋は、屋根に降り落ちる雨水をスムーズに排水溝に流し、雨水の跳ね返りが直接外壁や基礎に当たって劣化を早めてしまう事を防ぎます。

しかし雨樋も経年による劣化やゴミの詰まりで雨水がスムーズに排水しにくくなり、本来の役割が果たせなくなってきます。修繕や取替の必要があるか、事前にチェックしておく必要があります。

まとめ

今回は屋根のリフォームについて「建物の長持ち」というテーマでご紹介してきました。

屋根をリフォームすると、これまでの外観を一新することができますので、「新しく住み始める家」としての雰囲気を味わうこともできるかと思います。是非中古住宅を購入した際は、屋根をリフォームすることを意識的に検討してみてください。

e-LOUPEの「ホームインスペクション」では屋根をはじめとする建物の各部位をくまなくチェックし、異常が起きていないか、修繕にはどのくらいの費用が必要かの参考にすることができます。

もしホームインスペクションについて興味を持っていただけた方は下のお問い合わせフォームよりご相談頂けますと何でもお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。皆様からのご連絡、心よりお待ちしています!

 

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