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ホームインスペクションを拒否された・・・対処法はあるの?

2021.04.08
目視の屋根調査
大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

「購入予定の物件でホームインスペクションの利用を拒否されました。どのように対処すれば良いでしょうか?」

こんにちは。e-LOUPEの大原です。

今回はこのような疑問にお答えします。

ホームインスペクションは時として売り主から拒否されてしまう事があります。

とはいえ家は多くの人にとって一生に一度の買い物です。「あの時ちゃんと検査しておけばよかった」となるのは避けなければいけません。

このページではホームインスペクションを拒否されたときの対策方法についてご紹介していきます。

ホームインスペクションを拒否された時はどうすれば良い?


ホームインスペクションを拒否された時、考えられる対策は

  • 他の家を買う
  • 自分でチェックを行う
  • 引き渡し後にインスペクションを入れる

が挙げられます。

他の家を買う


第三者の調査であるホームインスペクションを拒否するのには様々な理由が考えられます。

明確な理由をちゃんと説明してくれればまだいいのですが、中には理由無く断られる場合もあります。

そう言った場合、いっそ購入を諦めて別の家を検討するのも一つの選択です。なぜかというと、何か専門家に調査されてはまずい理由が隠れている可能性があるからです。

以前私がホームインスペクションを行った物件でも、そのような事例がありました。

依頼主様である買い主から私のところに

「売主に『内覧会にホームインスペクションを入れるのであれば1時間以内に終わらせるように』と言われたのですが、それって普通の事なのでしょうか・・・」

と相談がきたのです。

1時間ではホームインスペクションどころか、傷や汚れのチェックすらままなりません。それに家具を置くための寸法の計算などもあるはずです。
そもそも内覧会はただのお披露目会ではなく、買い主による「最終検査」の場です。

一生に一度しか買えないくらい高額な商品の検査を1時間で終わらせろというのはひどい話です。

ホームインスペクションを利用するのが売買契約前であれば、怪しそうな物件であった場合もサッと引き上げる事ができます。

自分でチェックを行う


自分で最低限のチェックを行って不具合の有無を確かめる方法です。

洗面所の下、キッチン周り、リビングなど、ある程度の範囲を確かめることはできるでしょう。

しかし、やはり経験がない人ではそもそもどのような不具合があるかもわかりませんし、仮にわかったとしても、小屋裏や床下などは素人が入るには危険な場所です。ケガはもちろん、建築部材や設備の破損には注意が必要です。

引き渡し後にインスペクションを入れる


引き渡し後であっても、新築住宅では売り主には構造や雨水の浸入に関する部分で10年の責任(保証)がありますし、設備や建具などにそれぞれ保証がついていることもあります。

そのため、引き渡し後にホームインスペクションを実施して、もし問題があれば後日売り主へ報告するという方法も場合によっては有効です。

ポイントは「引き渡し後の問題に対しても適切な対応をしてくれるか」を事前にしっかり確認しておく事です。

一応、宅地建物取引業法の規定では売り主は設備や建具などについて2年間の責任を負うことが求められていますが、実際の内容はまちまちです。

請負契約書・売買契約書を事前にしっかり確認しましょう。

売り主への配慮で解決する事もある


ホームインスペクションが売り主に拒否される背景には、単に「見られたらまずいものがある」というだけでなく、ホームインスペクション自体の「歴史の浅さ」もあります。

日本で「ホームインスペクション」という言葉がよく使われ出したのは2018年頃です。

慣れていない売り主(施工店)さんだと「自信のある建物に対してアラ探しをするのか!」というマイナスなイメージを持っている場合があるのです。

もちろん悪いのは「ホームインスペクション」を理解していない方です。

「いい家を建てたという自信があるのなら堂々としてくれていればいいのに・・・・」

とは、私もよく思う機会があります。

とはいえ、少し面倒かも知れませんが、ただ「インスペクションを入れる」と一方的にいうよりも、「きちんと記録を残して資産価値が落ちないようにしたい」など、伝え方に配慮してあげましょう。

同じことを言っていても結果は大きく変わるものです。

まとめ


今回は「ホームインスペクションの実施を売り主に拒否された時どうするか」というテーマでお話をしてきました。

万が一ホームインスペクションを売主に拒否されてしまった時の現実的な解決策としては

  • そもそもその家の購入を見送る
  • 引き渡し後に実施する

の2つです。

一応補足しておくと、ホームインスペクションに対して後向きに考えている売り主ばかりではありません。

建物の問題の早期発見は売り主にもメリットがあることから、前向きに考えてくれている方もたくさんいます。

もちろん、拒否されないのが一番望ましい事ですので、「ホームインスペクションはまだまだ歴史が浅い」ということを頭の片隅に置いた上で、伝え方に配慮しながら交渉を行ってみてください!


ちなみにですが・・・

買い主であるあなた様自身も「言われてみればホームインスペクションって具体的にどんなことをするんだろう・・・?」と思われてはいないでしょうか。

もしそうでしたら、こちらのページでe-LOUPEが行うホームインスペクションについて詳しくご紹介しています。

私が実際に調査を行う写真も多く掲載しており、自分でいうのも何ですがかなり具体的にイメージできるのではないかと思います。

是非参考にしてみてください。

▼ホームインスペクション|住宅診断を依頼するときの注意点【完全版】
https://www.eloupe-teoria.com/column/homeinspection-points/

最後までお読みいただきありがとうございました。

何かご質問があった時はどんなことでも大丈夫ですので、お気軽にご相談いただけると嬉しいです。

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。