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建売を買う時の注意点をホームインスペクターが解説!

2020.08.17
大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

「建売住宅を買おうかなと考えているけど、何か意識しておいた方がいい注意点はあるのだろうか?」

このページではそのような疑問を持たれている方に対して建売住宅を買う時の注意点をお伝えしていきます。

建売を買う時の注意点は大まかに次の3つです。
・周辺環境
・購入後のアフターサービス
・住宅の状況

ここからはそれぞれの詳細についてご紹介していきます。

建売を買う時の注意点は3つ!

周辺環境

当然ですが建売住宅は建てられる場所があらかじめ決まっているため、まずは建売住宅が建っている場所が自分のライフスタイルにあっている場所かどうかをしっかり確認しておく必要があります。周辺環境でチェックするポイントの例としては

・公共交通機関(電車・バス)の使いやすさ
・周辺の交通量(車通りの多さなど)
・夜間の治安
・生活に必要な施設へのアクセスの良さ

等が挙げられます。通勤に電車やバスを使っているのであれば

  • 駅まで徒歩でどれくらいなのか
  • 勤務地にはアクセスしやすいか

などを考えればいいでしょう。スマホの地図アプリを利用すれば建売住宅が建っている場所から駅までの距離や時間をすぐに調べることができますが、できることなら自分の足で歩いて直接確かめましょう。

その道は行き帰りで使う事になりますので、夜間も電灯が多く安心して通れる道路かどうかを確認しておくことも大切です。もし小さな子供がいる家庭ならば車通りが多い道を通る必要があるか、なども同時に見ておくといいかもしれません。

通勤のほかに、日頃買い物をするスーパーをはじめとした施設が近くにあるかどうかも確認しておきましょう。

購入後のフォローサービス

「アフターフォローの内容」も建売住宅を買う時に注意すべき点の1つです。住み始めてから万が一不具合が起きた時にサポートを行ってくれる約束がされているか、しっかり確認をしておいた方がいいでしょう。

例えば、日本の新築住宅は住宅品質確保促進法(品確法)により『瑕疵担保期間10年の義務』をもとめられており、建売住宅であれば「完成して1年以上経過していないもの」を対象としています。

しかしこれは言い換えれば1年以上経過しているものであれば対象から外れるので、売り手は10年間の品質を保証する責任を負う必要が無くなります。もし「建物の不具合に対する責任を負わない」という契約になっていれば建物に不具合が発生した時に誰も責任を負えない事になってしまいます。

また、建売住宅のような戸建住宅を売る会社には、

  • 土地を買い取ってそのまま自社で施工をして販売も自分たちで行う会社
  • 土地の買取から施工までは自社で行うが、実際に建売住宅を販売しているのは別の会社
  • 土地の買取と建売住宅の販売は行うが家を建てるのは別の会社

など様々なケースがあります。

営業担当と施工担当とのつながりや、建物が建つ前はどのような土地だったかしっかりと事前に調べてくれているかなど、業務形態によっても力の入れ具合が異なる傾向にあることを頭に入れておいた方がいいでしょう。

建物の状況

建売住宅は注文住宅に比べて安価で購入できることが大きな特徴の1つです。しかし安価な建物であるほど細かい点で住み始めてから不満を感じてしまう、ということが起こり得るのではないかと思います。

「検査機関を通しているんだから建物に問題はないに違いない」と思うかも知れませんが、必ずしもそうとは言い切れませんので注意が必要です。

確かに建売住宅であっても第三者機関の検査員による中間検査(任意)や完了検査が行われる事は間違いありません。しかし私がこれまでにホームインスペクターとして調査させていただいた建売住宅の中にも床下の断熱材の欠落や開口部のコーキング不足等の指摘事項を発見するケースが存在しました。

内覧会を終えて引き渡し後に見つけたフローリングやクロスの傷などは例え最初からあったものでも補修は有償となるケースが大半なので注意しましょう。

また、現状の不具合だけでなく、「将来も建物をいい状態で保ち続ける事ができるようなメンテナンスのしやすさが備わっているか」という点についてもしっかりと確認をしておく必要があります。

例えば床下の状態を確認するための「点検口」がついていなければ定期的な床下の点検ができないので、配管の水漏れやシロアリの被害といったトラブルに対応しにくくなります。同様に天井点検口や押し入れがなければ小屋裏の状態を確認できないので雨漏りなどのトラブルに対応しづらくなります。

また、建売の分譲住宅は分譲住宅地にいくつも家を建てて分譲していく形式が取られていますが、隣家との距離も建物の保全の上では重要です。住宅が密集していると「外壁の塗装工事をしようと思っていたが間隔が狭すぎて足場を組むことができない」といった状況になってしまうことも考えられます。

建売住宅であっても注文住宅であってもメンテナンスが重要な事に代わりはありません。建物の寿命は定期的なメンテナンスを行ったかどうかで大きく変わってきます。だからこそ「メンテナンスを行いやすく造られているかどうか」はとても大切な視点なのです。

建売を買う時の注意点についてのまとめ


建売住宅を買う時の注意点についてご紹介してきました。住み始めてから「思っていたものと違った」となってしまわないようにするには事前に様々な角度からその物件を調べる必要があります。今回記事の中で取り上げた項目を参考に自分の生活スタイルに合ったマイホームを見つけてみてください。

とはいえ、自分でチェックすることのできる周辺環境やアフターサービスに対して、目の前にある建物に問題がないかどうかについては「流石に自分で調べるのは難しい・・」と思われている方も多いのではないかと思います。そういった方にお勧めしたいのはホームインスペクションの活用です。

ホームインスペクションでは、プロの住宅診断士が建物に指摘事項がないか、住み始めてから困るような事が起きないか、今後どういったメンテナンスを行っていけばいいのかなど、建物に関する調査やアドバイスを行います。

ホームインスペクションについて詳しく知りたい方はこちらのページでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

▼ホームインスペクション|住宅診断を依頼するときの注意点【完全版】

https://www.eloupe-teoria.com/column/homeinspection-points/

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