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インスペクションでのシロアリ被害の確認方法【見落としがちな玄関】

2020.08.17
インスペクションの床下点検
大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

ホームインスペクションの調査項目は様々です。

今回はその中でも「蟻害」いわゆるシロアリ被害について、特に見落としがちな玄関部分をご紹介します。

インスペクションのシロアリ調査

インスペクションにおけるシロアリ調査は、一般的に床下の目視チェック(点検口から覗いての目視)となります。オプションサービスを利用すれば、インスペクターが床下に直接進入してシロアリが発生していないか、食害が起きていないかを確認してくれるでしょう。

インスペクションの床下点検
もちろん、床下に直接進入して確認することは非常に大切なのですが、実はそれで全てが分かるわけではありません。床下以外にも気をつけなければならない点があります。その一つが、玄関や勝手口からの侵入によるシロアリ被害です。建物構造によって確認方法は異なりますが、ここを確認せずに判断するのはリスクがあります。

シロアリ被害は「建物状況調査」にも項目がある

2013年に策定された既存住宅インスペクションのガイドラインや、2018年の宅建業法改正に伴うインスペクション「建物状況調査」には”蟻害”が調査項目に含まれています。
シロアリは木材を食べて木材強度を落としてしまうため、特に木造物件では耐震強度に影響を与えてしまう可能性があり、雨漏れなどと同様に気をつけておきたい項目です。

白蟻の蟻道
しかしながら、シロアリ被害の調査項目は”蟻害の有無”というシンプルなものです。
シロアリ被害の有無を確認する方法は、「シロアリが通る道”蟻道(ぎどう)”が床下に作られていないか」を確認するのが一般的です。しかし、シロアリ被害がある住宅に必ず蟻道があるかというと必ずしもそうではなく、その他の確認方法については専門的な知識や経験が必要です。ですからその辺を理解していないと場合によっては被害を見落とされる可能性があります。

どのような被害が起きているのか?

では、どのような被害が起きているのか、という点で玄関の事例をあげてみましょう。玄関で発生しやすいシロアリ被害は、ドア枠や巾木、上がり框(かまち)の被害です。

玄関のシロアリ被害
玄関は靴を脱ぐ土間部分があり、室内の床より一段下がっていますよね。実は一段低くなっている構造上玄関には床下空間がありません。タイルの下はコンクリート、そしてその下は土(砂利)というのが一般的です。シロアリはその土(砂利)の部分から直接上がってわずかな隙間を通り、または道を広げて木部を食害していきます。この玄関の特徴から床下からただ目視確認しても、シロアリの発生に気づかないことがあります。

対策はあるのか

とはいえ、まったく状況がわからない訳ではありません。例えば、床下から玄関框の裏側で木部を硬いもの(ドライバー等)で打診します。すると見た目は綺麗な木材も既に食害されていればボロボロと崩れたり、内部が空洞となっている独特の音が聞こえる場合があります。
上記方法はシロアリにかなり食べられている場合に限ります。初期のシロアリ被害(食害があまり進んでいない場合)だと木材自体での判断はできません。また、床上では玄関に使われている木材を直接触ったり軽く叩くことで、その反応から食害が起きているかどうかを判断することができます。

シロアリ探知機「ターマトラック」

ターマトラック
直接目で確認できないような隠蔽部では、「ターマトラック」というシロアリ探知機を補助的に使うことがあります。これはマイクロウェーブ(電磁波)から木材内部の僅かな動きを感知することができる非破壊シロアリ検査機です。しかしながら、これは機材自体が高額であり通常のインスペクションで用いることはほとんどありません。

まとめ

シロアリの侵入についての注意点は様々あるものの、インスペクションが広まる中で蟻害についてそこまで対応出来ている業者はそう多くはありません。

どの程度の調査精度を求めるかにもよりますが、すでに引き渡しを受けて心配であれはご自身で確認する方法もあります。例えば”玄関の木部がフカフカしていないか?”、”砂のようなものが落ちていないか?”を確認してみるのも手です。シロアリ被害の特徴には”表面は綺麗で中身がなくなっている”、”土と糞で固めた蟻土が落下している”ということもあります。
しかしながら、相手は生き物であり思わぬ侵入方法を取ることもあります。シロアリ被害の修繕は予想以上に出費が発生することがありますので、可能であれば一度しっかりと建物の調査をされることをおすすめします。

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