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ホームインスペクションの調査結果、確認する上での注意点とは?

2020.11.26
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大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

「ホームインスペクションを行うことを検討しているのですが、調査結果を確認する上で注意することはありますか?」

このページではこのような疑問にお答えしていきます。

ホームインスペクションの調査結果を確認する上での注意点

ホームインスペクションの調査結果を確認する時は

  • 調査範囲
  • 調査方法
  • 指摘事項の有無

に注目しましょう。

①調査範囲

ホームインスペクションは調査範囲により調査そのものの精度が大きく変わります。

例えば床下の調査について

  • 点検口からのぞける範囲
  • 床下に直接進入ができる範囲

両者では「調査」そのものの質が大きく変わりますよね。

調査結果がどうだったかだけではなく、「どこを調べた上での調査結果なのか」が大切です。

調査方法

調査をどうやって行なったのかによっても、調査の精度は変わります。

例えば、雨漏りが疑われるようなシミを発見した時の調査には

  • 目視による調査を行う
  • 含水率計で木材の含水率を測る
  • サーモカメラによる調査を行う

などの方法がありますが、それぞれ精度が異なってきます。

調査範囲と同様に「どのような調査を行なった上での調査結果なのか」が大切です。

指摘事項の有無

ホームインスペクションの報告書では、調査した箇所は

  • 問題なし
  • 指摘事項があった

という形式で書かれています。

とはいえ、調査の結果の項目が満点で「問題なし」と判断されていたとしても、問題が起きないという保証はありません。なぜなら、同じ「問題なし」でも

  • 文句なしの「問題なし」
  • ギリギリ許せる「問題なし」

など、状況は異なるからです。

一応は問題がなかったとしても、すでにメンテナンス時期を迎えつつある事もあります。

特に最後のメンテナンスからすでに何年も経っている時は注意が必要ですよ。

瑕疵担保責任の期間を過ぎた後、または瑕疵保険の保証期間を迎えた後になってから雨漏れが発生・・なんていうことも起こり得ます。

指摘事項の有無だけでなく、「今後どのようなことが必要なのか」も確認することが大切です。

まとめ

今回はホームインスペクションの調査結果を確認する上での注意点をご紹介してきました。

ホームインスペクション後は「問題が無かったから大丈夫」と安心してしまいがちですが、油断は禁物です。

報告書を見る時は「どこをどのように見たのか」という点を意識するようにしましょう。

また、たとえ今現在問題が起きていなかったとしても、その状態がずっと続くわけではありません。

もちろん「住宅を購入するかどうか」の判断についてはそれでいいのですが、長く住む場合には、今後のメンテナンスについても視野に入れることが大切です。

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。