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ホームインスペクション「夏の落とし穴」とは?

2022.06.08
大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

こんにちは。e-LOUPEの大原です。

今回は「夏に実施するホームインスペクション」の注意点をお話ししていきます。

もちろん、ホームインスペクションのサービスは季節によって変わるものではありません。

しかし実は、季節の要素が調査の品質に影響を及ぼしかねない場合もあるのです。

その原因や対策について、詳しくみていきましょう。

「暑さ」で調査品質が変わる!?

結論から言うと、夏の「暑さ」は調査品質に影響を大きな影響を与えます。

インスペクションに限らず、夏場は熱中症のリスクが上がる、というのは誰しもが意識していることだと思います。

しかしホームインスペクションにおいては、とりわけ夏の暑さの影響を大きく受けてしまう調査箇所が存在します。

それは「小屋裏」です。

というのも、小屋裏は太陽熱の影響をもろに受けてしまう場所で、小屋裏内部は40℃を超えることもあります。

何の対策もなしに調査をするのは不可能といってもよく、せいぜい5分程度が限界でしょう。

つまり、夏の暑さは調査の精度に影響を与えかねない要因であることをまずは頭に入れておいたほうがいいでしょう。

どうやって対策すればいい?


ここでホームインスペクションの依頼主が考えないといけないのは「どの程度の調査をしてくれるか」です。

いくら暑いからといって、それで思っていた品質を下回ってしまうような調査になってしまうのは避けたいところです。

とはいえ、事前にしっかりと調査をしてくれるかを判断するのはとても難しいと思います。

一つの対策としては、直接聞いてみることでしょう。

しかし、「夏でもちゃんと調査をしてくれるのか?」と聞いたとしても、恐らく「大丈夫です」という答えしか返ってこないと思います。

ポイントとしては「小屋裏の調査をする時は何か暑さ対策をされているのですか?」と聞いてみることです。

もしここでの返事が「タオルやスポーツドリンクなど、しっかりと用意しているので大丈夫ですよ」といった内容であれば、小屋裏の調査は隅々まで行わずに早く切り上げてしまう可能性があります。なぜなら、「調査中の対策」に言及していないからです。

反対に、「水分補給はもちろん、保冷剤や空調服など、できるだけ長く滞在するための対策を行っているので大丈夫ですよ」といった答えが返ってくるようであれば、しっかりと時間をかけて調査を実施する意志があることになりますので安心と言えるでしょう。

もちろん、そもそも進入調査を実施するという前提条件があってのお話になりますので、そちらの確認も行うようにしておきましょう。

さいごに

今回は夏場のホームインスペクションについてお話ししてきました。

仕事を行うといってもやはり人間ですので、厳しい環境下でどの程度の品質を維持できるかはその人や調査会社の方針によって変わってきます。

一軒の家でホームインスペクションはそう何度も行うものではありません。「この調査会社なら、この人なら安心できる」という安心感を得た上でご依頼をされるのがいいかと思います。

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。