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ホームインスペクションに追加料金はかかる?オプションと見積もりの見方を解説
WRITER
鳥居 龍人
二級建築士 e-LOUPEインスペクター
ホームインスペクションを依頼する際、料金について気になる方は多いのではないでしょうか。
「ホームインスペクションって、基本料金だけでどこまで見てもらえるの?」
「床下や屋根裏は追加料金になるの?」
ホームインスペクションの料金体系は、基本料金だけで完結する場合もあれば、追加料金が発生する場合など、業者によってさまざまです。
大きな追加料金が発生するケースは稀ですが、料金比較サイトなどで「基本料金が安い」と思って依頼したものの、調査項目を追加していくうちに、最終的に想定より高額になってしまったという声を聞くこともあります。
そこでこの記事では、追加料金になりやすい項目や見積もり時の確認ポイントを、現場の視点も交えて解説します。
目次
結論|会社によって追加料金が発生する場合がある
ホームインスペクションでは、すべての会社が同じ料金体系を採用しているわけではありません。
大きく分けると、以下の2つの料金形態があります。
・「基本料金+オプション(追加料金)」という料金形態の業者
・基本料金だけで完結する業者
どちらの料金体系が良い・悪いということはないので、ご自身の予算や希望する調査内容に合わせて選ぶことが大切です。
それではここから、この2つの料金体系について詳しく解説します。
オプションで追加する業者
ホームインスペクション業者の料金体系は、「基本料金+オプション(追加料金)」で構成された形が一般的です。目視での調査を基本とし、床下・屋根裏の進入調査や機材を使った調査など、依頼の内容に応じて料金が追加されるケースが多く見られます。

オプション方式のメリットは、不要な調査を外すことで費用を抑えられる点にあります。
たとえば、東京都内の木造3階建て住宅のように、構造上床下や屋根裏に入れないケースでは、不要な調査項目を選択いないことで費用を浮かせることが出来ます。
一方で注意点として、どの調査が必要かを依頼者自身で判断するのが難しいことが挙げられます。
オプション項目として設定されているものは、調査に手間がかかる一方で、建物の重要な部分を確認する内容も含まれています。そのため、費用を抑えるためだけに調査を外してしまうと、重要な不具合を見逃してしまう可能性があるため注意が必要です。
基本料金だけで完結する業者
業者の中には、オプション項目がほとんどなく、基本料金に含まれる調査範囲が広い業者もあります。
このような会社では、床下や屋根裏への進入調査、屋根の確認、詳細な報告書作成など、本来オプションになりやすい項目まで基本料金に含まれている1プランの料金設定であることがほとんどです。
そのため、追加費用が発生しにくく、最終的な総額が分かりやすい点が特徴です。
また、初めてホームインスペクションを依頼する方にとっては、調査内容を個別に選ぶ必要がないため、迷わず依頼しやすいというメリットもあります。
ただ、建物の状況によっては不要な調査が含まれる場合もあり、内容を細かく調整しにくいという側面もあります。
e-LOUPEのホームインスペクションはこちらの料金形態を採用しています。
追加料金になりやすい項目
ホームインスペクションでは、会社によって基本料金に含まれる内容が異なります。ここでは、追加料金になりやすい代表的な項目をご紹介します。
追加調査
- 床下・屋根裏の進入調査
- 床下や屋根裏の調査は、ホームインスペクションの中でも追加料金になりやすい代表的な項目です。
多くの業者では、点検口から内部をのぞく簡易調査を基本とし、実際に床下や屋根裏へ進入して詳しく確認する場合はオプション料金が必要になります。進入調査では、床下であれば基礎や配管の状態、断熱材の施工状況などを直接確認できます。屋根裏では、構造部の状態や断熱材、雨漏りの痕跡など、室内からは見えない重要な情報を把握できます。
どちらも建物の状態に大きく関わる重要な箇所のため、可能であれば進入調査として対応してもらえるか事前に確認しておくことをおすすめします。
(写真)点検口を覗くだけでは、床下や屋根裏の一部分しか確認することができない。
(写真)人が進入できる広さがある範囲は、全て確認することができる。 - 赤外線カメラ調査
- 赤外線カメラ調査は、機材を所持している業者も少なく、オプション扱いになることが多い調査項目です。
近年は断熱性能への関心の高まりから、断熱材の施工状態など目視では分かりにくい部分を確認するために希望する方も増えています。より詳細に住宅性能を確認したい場合は、気密測定などを実施している会社もあります。
- 屋根調査
- 屋根の調査は、地上からの目視では双眼鏡を使って確認するのが一般的ですが、見える範囲には限界があり、細かな劣化や破損までは把握できない場合があります。
そのため、屋根全面を確認することができる高所カメラやドローンを使用した調査は、機材や手間がかかるためオプション(追加料金)となることもあります。「屋根も見てもらえると思っていたが、実際は地上からの目視だけだった」というケースもあるため、調査方法は事前に確認しておくことが重要です。
(写真)目視の調査では主に双眼鏡を使用するため、見える範囲が限られる。
(写真)高所カメラやドローンを使用する調査では、屋根全体を見渡すことができる。
書類・報告関係
- 詳細な報告書
- ホームインスペクションの結果は、報告書としてまとめられるのが一般的です。
その際、簡易的な報告書であれば基本料金に含まれていても、写真付きの詳細な報告書は別料金となる場合があります。実際に「報告書付き」と記載があっても、チェックリストでまとめられたPDFのみで、詳細版は追加費用が必要だったというケースもあります。
報告書は後々見返した時に、わかりやすいものを選ぶのがおすすめです。

- 報告書の追加発行
- 紙媒体での印刷や、PDFとは別形式での報告書作成は、会社によって追加料金となる場合があります。近年はPDF納品が主流で、冊子印刷や複数部数の発行は別料金になる場合もあります。
契約前には、報告書の形式(紙かデータか)や、写真の有無、内容の詳しさ、ページ数などを確認しておくことが重要です。「報告書付き」という表記だけで判断せず、実際の内容まで確認して選ぶことが大切です。

その他の追加料金
- 出張費・交通費
- ホームインスペクション会社には、それぞれ対応エリアが設定されており、対応エリア外の住宅を調査する場合には、出張費や遠方料金が発生する場合があります。
また、現地に駐車スペースがない場合、近隣のコインパーキング代を実費で請求する会社もあります。
基本料金が安く見えても、交通費や駐車料金などを加えることで想定より総額が高くなることもあるため注意が必要です。 - 再検査
- ホームインスペクションで指摘された箇所を施工会社が補修したあと、再度現地へ訪問して状態を確認する再検査は、基本料金とは別料金になっているケースがあります。
再検査まで希望する可能性がある場合には、あらかじめ料金を確認しておくと安心です。
- その他のオプションサービス
- 会社によっては以下のようなサービスを追加で提供している場合があります。
- リフォーム見積もり相談
- 給排水管の洗浄
- 網戸交換
リフォーム会社関連のインスペクションでは、リフォーム工事前提の調査であったり、関連サービスとセットになっていることもあります。
そのままリフォームまで考えている場合、とても便利な反面、純粋な検査費用と混同しないよう料金の内訳は分けて確認することが大切です。
追加料金で失敗しないための確認ポイント
ホームインスペクションの料金で後悔しないためには、契約前に内訳を確認することが重要です。
特に次の3点を意識して見積もりを比較しましょう。
基本料金だけで比較しない
最も気をつけたいのが、Webサイトなどに大きく表示されている基本料金だけで比較しないということです。
たとえば、
A社:6万円
B社:10万円
と表示されていれば、A社のほうが安いと感じるでしょう。
しかし、A社では床下・屋根裏の進入調査や屋根調査、詳細報告書がすべてオプションで、追加すると最終的に12万円になるのであれば、単純に「A社のほうが安い」とは言えません。

比較するときには、希望する調査をすべて含めた状態で総額を確認することが重要です。
希望する検査が含まれているか確認する
見積書を見る際に特に重要なのが、調査項目です。
複数社から見積もりを取ること自体は良い方法ですが、各社の調査内容が違えば正確な比較はできません。
そのため、以下のような条件を揃えて比較することで、料金差の理由を明確にさせましょう。
- 床下や屋根裏は点検口から見るだけなのか、進入するのか
- 屋根はどのような方法で確認するのか
- 詳細報告書は基本料金に含まれるのか
そのため、ご自身の希望する調査項目がどのような部分なのか、のちのち発覚して困る不具合はどのような場所かをはっきりさせておくことが大切です。
追加料金が発生する条件を事前に確認する
契約前には、最終的な見積金額だけでなくどのような場合に追加料金が発生するのかも確認しておきましょう。
具体的には、以下のような追加料金が挙げられます。
- 遠方料金は発生するか
- 駐車料金は別途必要か
- 再検査はいくらかかるか
- 建物の大きさによって追加料金がかかるか
- 二世帯住宅など設備数が多い場合に料金が変わるか
見積金額と実際に依頼したい調査内容について、ホームインスペクション業者との間に認識のズレがない状態にしたあとで契約することが大切です。
また、ホームインスペクションは人が住宅内に入り、建物を調査するサービスです。
万が一、調査中に建物や設備を破損してしまった場合にどのような対応になるのかなど、調査会社の補償体制についても確認しておくと安心です。
e-LOUPEのホームインスペクション料金について
e-LOUPEでは、ホームインスペクションを検討している方が調査内容を選びやすいよう、できるだけシンプルな料金体系を大切にしているため、基本料金に多くの調査項目が含まれている料金形態を採用しています。
基本調査項目には、屋根の高所カメラ撮影、基礎の鉄筋探査、屋根裏・床下への進入調査、詳細報告書の作成など、オプションになりがちな調査項目が含まれます。
実際にお客様からも、
「プランがシンプルでわかりやすかった」
「屋根裏や床下まで標準で見てもらえるのが良かった」
といったお声をいただくことがあります。
ただし、e-LOUPEでも遠方からご依頼いただいた場合と延床面積の広さによっては追加料金をいただく場合があります。
基本対応エリアは、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県の1都3県です。対応可能な場合に限り、茨城県や群馬県など一部の遠方エリアでは、別途遠方料金がかかります。
また、二世帯住宅などでキッチンや浴室、トイレといった設備の数が通常の住宅より延床面積が広い場合には、追加の費用が発生することがあります。
追加料金が発生する可能性がある場合には、事前に条件を確認したうえでご案内しています。

住宅は、多くの方にとって人生で一度の大きな買い物です。e-LOUPEでは、建物の状態を第三者の立場から正確にお伝えし、建築の知識がない方にも確認すべきポイントや施工会社への相談に役立つ情報をわかりやすく説明しています。
お客様が納得して安心して住宅を購入できるようサポートすることが、e-LOUPEの大切にしている考え方です。
ホームインスペクションの追加料金に関するよくある質問
当日に追加料金を請求されることはありますか?
一般的には依頼前に提示された見積もりに基づいて料金が決まるため、業者の判断で当日急に調査が追加されるということはありません。
もし依頼していない調査が当日突然追加され、高額な料金を請求されるようなケースは、詐欺の可能性も考えられます。その場合、事前にもらっていた見積り金額と調査内容を照らし合わせて、相違がないか確認しましょう。
ただし、当日「やっぱりこの調査もしてほしい」と追加で依頼する場合は、もちろん追加料金を請求されることがあります。
オプションは必ず付ける必要がありますか?
すべてのオプションを付ける必要はありません。住宅の状態や希望する調査内容、予算に応じて選ぶことが大切です。
ただし、「費用を安くするため」という理由だけで調査を削るのではなく、その調査が本当に不要なのかを確認してから判断することをおすすめします。
特に普段確認することができない場所に不具合が見つかることもあるため、床下や屋根裏、屋根などは確認しておきたい場所です。
出張費はどのような場合にかかりますか?
ホームインスペクション業者が設定している対応エリアから外れる場合に、出張費や遠方料金が発生することがあります。
会社によって条件が異なるため、依頼する物件の所在地を伝えたうえで、最終的な料金を確認しましょう。
見積書ではどこを確認すればよいですか?
最も確認してほしいのは、調査項目とそれぞれにかかる料金です。
単に見積書の一番下に記載されている総額だけを見るのではなく、「どこまで調査するのか」
「何が基本料金で、何がオプションなのか」を確認しましょう。
複数社を比較する場合も、同じ調査内容に揃えた状態で総額を比較することが重要です。
まとめ|ホームインスペクションは「料金」と「調査内容」をセットで比較しよう
ホームインスペクションでは、会社によって料金体系が異なり、基本料金で多くの調査項目を含む業者と基本料金+オプション(追加料金)の料金形態を持つ業者があります。
そのため、基本料金の安さだけで会社を選ぶのではなく、以下の項目を確認して比較することが大切です。
- 基本料金に何が含まれているのか
- 希望する調査が含まれているのか
- オプションを含めた総額はいくらになるのか
- 出張費など別途発生する費用はないか
特に、普段見ることができない場所は、不具合を確認するうえでも重要な調査箇所です。料金を抑えるために調査を外す場合には、本当に不要なのかを考えたうえで判断しましょう。
また、ホームインスペクションは調査内容だけでなく、誰がどのような姿勢で調査し、結果を伝えてくれるかも重要です。
第三者検査という立場上、指摘事項の伝え方によっては購入者と施工会社との関係に影響することもあります。依頼前には、調査会社の実績だけでなく、口コミなども参考にしながら、担当者や会社の対応について確認しておくとよいでしょう。
ホームインスペクションを依頼するときには、「一番安い会社」を探すのではなく、自分が確認したい内容を十分に調査してもらえるか、その内容に対して納得できる料金なのかという視点で選ぶことをおすすめします。
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