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内覧会での浴室チェック、ポイントをプロが解説!

2022.10.28
岩井

WRITER

岩井 数行

二級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築事務所を経て2010年に株式会社テオリアハウスクリニック入社。床下調査や断熱事業での現場経験を活かし、現在は戸建て住宅インスペクション事業に携わる。JSHI公認ホームインスペクター。既存住宅状況調査技術者。蟻害・腐朽検査士。

こんにちは。e-LOUPEの岩井です。今回は内覧会での浴室チェックについてお話ししていきます。

浴室は他の部屋に比べてとても狭い空間です。しかし隠れた不具合が意外と多く潜んでいる箇所でもあるので注意が必要です。

具体的なチェック箇所や注意すべき状態を詳しく解説していきますので、最後までどうかよろしくお願いします。

内覧会での浴室チェックはここを見る

内覧会で浴室をチェックをするときの代表的なポイントとして

  • 天井裏
  • 水道
  • 換気扇
  • 扉の開閉

などが挙げられます。

天井裏


在来浴室である場合を除き、浴室には天井裏を見るための「天井点検口」がついています。

多くの場合は下から押すだけで開くようになっていますので、まずは天井裏を確認してみましょう。

これまでホームインスペクションを行ってきた新築の物件でも、換気のためのダクトがついていなかったり、ダクト部分がしっかりとテープで覆われておらず隙間から空気が漏れていたことがありました。

また、ダクトや配線を通すための石膏ボードの貫通部や配線の貫通部が無駄に広く開口されて隙間が生じている、塞がれていない、ということもあるので注意が必要です。

水道


排水をしたときに、床下で水漏れが起きていることがわかる場合もあります。

床下で異常が起きているかを確かめるには、水を流した後に洗面所の点検口から床下をのぞいて見るといいでしょう。

また、中古住宅の場合はしばらく使われていないと赤錆が生じていたり、パッキンの劣化で水栓で水漏れが起きるということもあります。

換気扇


機器の動作不良などで換気が正常に行えない状態になっている場合があります。

換気扇がうまく動作しないと室内でのカビの発生にも繋がりかねません。問題なく動いているかどうか確認しておきましょう。

換気扇のチェック方法ですが、吸気口にティッシュペーパーを当ててみましょう。ティッシュペーパー吸気口に張り付くようならば、しっかりと換気ができています。

扉の開閉

それほど大きな指摘がこれまで見つかった事はありませんでしたが、建て付けの悪さで開閉が困難になっている可能性も考えられます。

開閉ができるかどうかはしっかり確認しておきましょう。

まとめ


今回は内覧会での浴室のチェックポイントについてご紹介してきました。

浴室以外でも言えることですが、不具合が見つかりやすいのは天井裏などの「見えない」場所です。住み始める前にしっかり確認しておくようにしましょう。

e-LOUPEでは内覧会に同行してホームインスペクション(住宅診断)を行っています。

詳しくはこちらのページでもご紹介していますので、もし興味を持っていただけたようでしたら併せて目を通してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。