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長持ちする家の条件とは?構造やメンテナンス方法について解説!

2020.08.17
大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

長持ちする家に住みたい人
「長持ちする家に住みたいです。購入時の見分け方や住み始めてからの管理方法などを知りたいです」

 

このような疑問に建築士としての目線で
お答えしていきます。
この記事を読んでいただくと

  • 長持ちする家の条件
  • 長持ちする家の具体的な特徴

これらの知識を得ることができます。

 

長持ちする家にはご存じの通り
様々なメリットがあります。

 

長持ちする家であれば、購入時には「負債」
であったとしても自分の子や孫の世代には
お金をかけずに住めるようになります。

 

余った資金を別の場所に投資したり、
人に貸すことで収入を得るといった様に
「資産」に変えることができるのです。

 

皆さんの「長持ちする家」作りの
お力となれれば幸いです。

長持ちする家の条件

長持ちする家には

  • 地震や水害などの「災害」に強い
  • 定期的なメンテナンスがしやすい

これらの条件が必要です。
それぞれ具体的にご紹介していきます。

地震や水害などの「災害」に強い

地震や水害などの自然災害は建物の寿命を
ちぢめる大きな原因となります。

 

例えば、元々地盤が弱い場所に家を建てると
地震が起きたとき、地盤が沈下して建物が
傾いてしまうリスクが大きくなります。

 

建物が傾けば建物のヒビ割れの原因になり
家自体の強度の低下にもつながるので
結果的に長持ちしにくくなります。

 

どれだけ高気密高断熱の省エネな住宅でも、
河川の氾濫で浸水が起きてしまうと、大切な
断熱材が濡れて意味をなさなくなります。

 

それだけでなく、水はけの悪さから
カビや腐朽のリスクを抱え続けることにも
なりかねません。

 

家の性能の高さは確かに大切ですが、
長持ちする家にするためには

「そもそもその家はずっと無事に
建っていられるのか」

 

についても考える必要があります。

定期的なメンテナンスがしやすい

メンテナンスがしやすいかどうかは
長持ちする家を作る上でとても大切です。

 

例えば屋根や外壁は10年~12年経つと
塗装が剥がれやすくなります。

 

床下だとシロアリを予防する薬剤は
5年程で効果がなくなります。

 

こういった経年による劣化はどれだけ
最先端の優良な建材を使って建てたとしても
同じことが言えます。

 

年月が経過する中で風雨や光にさらされ、
それを放置すると不具合が起きやすくなり
建物の寿命は縮まります。

 

定期的な検査とメンテナンスをなくして、
長持ちする家にはできません。

 

だからこそ「メンテナンスを意識した構造に
なっているか」という視点が大切です。

 

トラブルがあったときの修繕や部品交換、
定期的な不具合の有無のチェック、これらが
できる構造であれば家は長持ちします。

こんな物件だと長持ちする家になりにくい

「災害に強くてメンテナンスがしやすい家に住めばいいことは分かったけど、具体的にどうやって見分ければいいですか?」

 

このような人は逆に

・災害に弱そうな家
・メンテナンスがしにくい家

これらの特長を考えてみましょう。

立地条件が悪い

災害に対する強さは

  • 家が免震構造になっているか
  • 耐震等級が高いか
  • 基礎高は十分か

 

などはもちろん大切ですが、
「そもそも安全な場所に建っているか」
を調べることが大切です。

 

例えば熊本地震の時は、耐震等級が高くても
地盤の弱い地域では半倒壊した建物があった
ということが研究で分かりました。

 

自然災害に遭いにくい場所かどうかを事前に
確かめておくことが建物を長持ちさせる
第一歩であるといっていいでしょう。

 

現在は水害や土砂災害のリスクを示した
ハザードマップ、地盤の強さを示した
地質調査などの情報が公開されています。

 

自然災害のリスクがない場所かどうか、
確認するようにしましょう。

隣家との間隔が狭い

隣家との間隔があまりにも狭いと
建物のメンテナンスが難しくなります。

 

例えば「外壁や屋根の塗装が剥がれてくる
頃なので手入れをしたい」と思った時に、
間隔がせまいと足場を組めなくなるので
高所の修繕が行いにくくなります。

 

それ以外にも、給湯器などの設備に不具合が
あった時の対応も難しくなります。

 

このように、メンテナンスが不可能だったり
必要な経費がとても高くなってしまうと、
建物の不具合のリスクにつながります。

 

物件を見学する時は、隣の家と密接しすぎて
いないか、足場を組むことができそうか、
しっかり確認するようにしましょう。

点検口がない(床下に入れない)

床下で起きる配管の水漏れの修理や
シロアリ薬剤の定期的な散布は基本的には
人が床下に進入しておこないます。

 

床高が低い場合や全くない物件は
中に人がもぐれません。

 

そのため床下の配管の水漏れや
シロアリの被害に対応しにくくなります。

 

同様に小屋裏の点検口がないと、
雨漏りなどが起きていないかどうか、
気づくのが遅くなってしまいがちです。

 

点検口程度なら何かあった時に新しく作る
こともできますが、いざ中をのぞいてみると

「床高がとても低く入れない事が分かった」

「基礎で覆われているので全てを見るには
1つの点検口だけでは足りない」

となることも考えられます。
そうなれば結局余計な経費がかかることに
なります。

 

物件を見る段階で点検口の有無を確認し、
中の様子を見ておけばこれらのリスクを
把握することができます。

「デザイン性」ばかりを意識した建物には注意

昨今は「デザイナーズ住宅」が流行しており、
見た目のかっこよさが重視されがちです。

 

確かにそれも建物の大切な要素ですが、
デザインばかりに意識が向いていると
メンテナンスが困難になる場合があります。

 

実際に私がお伺いした物件での事例も
ご紹介します。

 

そのお宅の玄関スペースは3階まで
吹き抜けになっていて、
天井には窓がついていました。

 

一見とてもおしゃれでいい雰囲気だった
のですが、あるとき玄関の天井から雨漏りが
起きてしまいました。

 

被害自体は軽微だったので普通の天井なら
簡単に補修することができたと思います。

 

しかしなにしろ3階までの吹き抜けですから
作業員が天井までたどり着くことが
できない状況でした。

 

結局大掛かりな足場を組んでの補修となり、
雨漏り一つ直すのに膨大な手間と費用が
かかってしまったのです。

 

トラブルが起きることも視野に入れて、
点検・補修のしやすい設計にすることも
大切です。

ホームインスペクションは長持ちする家作りの第一歩!

「建てたあと何もしないで何十年も不具合が
出ない家」は存在しません。

 

家に関する知識を身につけ、
建物を適切に管理し続けることが
「長持ちする家」の実現につながります。

 

そのための一歩として活用してほしいのが
「ホームインスペクション」です。

 

ホームインスペクションでは建物について

  • 雨水が入ってくる心配はないか
  • 構造上の問題はないか

 

など細かくチェックします。

 

建物の状態を正確に把握できるので
メンテナンスや修繕の計画を
立てやすくなります。

 

「一度住宅の状態をチェックしたい」
という方は是非ご相談ください!

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。