診断事例

新築戸建て

インスペクションで不具合の調査と同じくらい大事なもの

こんにちは。e-LOUPEの大原です。今回は新築調査の事例をご紹介します。

私たちホームインスペクターの仕事が「建物にどのような問題があるか?」を調べることだということは何となくイメージを持っていただけているのではないかと思います。

しかし実はもう1つ、大事な視点で調査を行っていることをご存知でしょうか?

それは、「メンテナンスの必要性」です。

建物にとってメンテナンスは必要不可欠です。メンテナンスをするかしないかで建物の寿命は大きく変わってきます。

とはいえ、住宅のつくりによってはそれが思うようにできない場合もあります。

後々のことを考えると、建物の購入時に「メンテナンスが物理的に行えるか」を知っておくことが長く住む上でとても大切なのです。

先日調査にお伺いした物件がそのことを表す代表的なケースでした。

床下のメンテナンスで特殊な対応が必要な建物

床高が低く床下への進入は困難
内基礎断熱で覆われており、通常のシロアリ対策は難しい

床下を調査したところ、現状で指摘事項はなかったものの、気になる点が2つありました。

それは、床高が低くて人が入るには困難だったこと、そして基礎の内側に断熱材を貼り付ける仕様だったということです。

これらのことから、一般的なシロアリ対策の実施は難しいことが伺えました。

「コンクリートなのにシロアリの対策なんてする必要があるの?」と思うかも知れませんが、べた基礎でもコンクリートの僅かな隙間からシロアリは侵入することができます。

また、断熱材は夏は涼しく冬は暖かい家を作る上で非常に重要な建材ですが、万が一シロアリに侵入された際は通常の建物よりもより広範囲な被害を発生させるリスクもあります。

それらのことから、定期的に薬剤による予防処置で建物を守っておくことが望ましいのですが、今回の建物ではそれができない状況でした。

もちろんこういった内基礎断熱の仕様であってもシロアリ予防の方法はちゃんと存在します。しかしその手段を知らず放置したままだといつの間にか大きな被害が・・ということもありますのでお気を付けください。

実際、シロアリの侵入に気づかず被害が拡大し、断熱材を取り壊して大規模な駆除を行った・・・という事例も存在します。

ちなみに、こういった建物のシロアリ予防方法として、固形の薬剤を家の外周(土壌)に埋め込む方法(ベイト工法)があります。

通常新築から5年間はシロアリ被害の保証がされていますが、保証が切れる前に一度状況を確認されることをおすすめします。

▼このインスペクターが担当しました!

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。