e-LOUPEの旬ネタコラム

  • 新築戸建て

ローコスト住宅には欠陥住宅が多い?後悔しない家づくりのコツ

2021.06.17
大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

「ローコストの家を買うことを検討しています。欠陥住宅のリスクはどれくらいありますか?」

こんにちは。e-LOUPEの大原です。今回はこのような疑問にお応えします。

ローコスト住宅は一般的に「価格が安いがその分クオリティが低い家」というイメージがあると思います。

実際のところはどうなのでしょうか。

私はこれまでホームインスペクターとして、いろいろな家を見てきましたし、その中には多くの「ローコスト住宅」と呼ばれるような家もありました。

このページでは、そんな家が「欠陥住宅」だったかどうかをご紹介していきます。家づくりの参考にしていただければと思います。

ローコスト=欠陥住宅のリスクが高い、と言うわけではない

結論から申し上げると、ローコストであれば欠陥住宅のリスクが高くなるというわけではありません。

ローコストでも、しっかりと作られている家もあれば、反対に注文住宅であっても「あれ?」というような指摘事項を見つけることもあります。

確かに、ローコスト住宅の方が低価格での購入を意識してある分、備え付けの家具や設備、断熱材や窓などは必要最低限の性能に留められていると思います。

しかしそれと欠陥住宅かどうかは別の問題です。なぜなら、材料だけではなく管理する人材や工期の余裕なども関係しているからです。ですので、ローコスト住宅でも安心して住める家を建てられているメーカーや工務店さんもちゃんと存在します。

ローコスト住宅での指摘事項の事例

とは言えやはり、「これは明らかに施工した会社の問題だな」という物件を調査で見かけることも事実です。いくつかの具体的な事例をご紹介していきます。

接合部分の金物

小屋裏で見かけるのが「金物のナットの締め忘れ」です。欠陥住宅とまではいきませんが、万が一の地震の際には耐震性能に影響を及ぼす恐れがあります。

これまでに調査を行ったローコスト住宅でも締めたかどうかのチェックが甘いな、と感じる事が時折ありました。ローコスト住宅は経費削減のために工期が短くなりがちです。そのことが原因で、確認する余裕がなくなってしまっているのかもしれません。

防水の仕上がり

防水の仕上がりは人の腕(技術)や配慮に関わる部分です。そのため、雑に工事がされているのを見かけることもあります。

現場監督さんがしっかりとチェックしていれば施工中に是正されるのかもしれませんが、先ほどと同じく、やはりそこまでチェックする余裕がないということも多々あるようです。

節だらけの木材
節のついた木
市販の木材を買うと、たまに茶色い斑点のようなものを見かけることがあります。これは「節」と呼ばれ、枝が幹の成長に取り込まれてしまった時にできるものです。

節の中でも「死節」と呼ばれる節がついている木材はあまり建物の部材には向いていません。なぜなら、死節がついた木材は強度に影響を及ぼしてしまう可能性があるからです。

ローコスト住宅を調査していると、節だらけの木材が使われていたり、築年数の古い建物だと節の部分が抜け落ちて木材に空洞が出来ていることも見られます。

こういった不具合はなるべく早い段階での発見が望ましく、修繕にかかる費用のことを考えると引き渡し前に見つけるのが理想です。確かに新築の住宅ならば売主は建物の品質を10年間保証する義務があり、万が一のトラブルの際は修繕をしてもらう事ができます。

しかし、トラブルが起きていることに気づかないままでいるとその分建物はダメージを受け、寿命を縮めることになってしまいます。住み始める前に不安の種を取り除いておくのが一番です。

ローコストの欠陥住宅のリスクを下げるには?


欠陥住宅のリスクを下げたいのであれば、やはり「引き渡し前の検査」が一番確実です。特に注意をしたいのは「見えない部分」です。例を挙げると

  • 小屋裏の梁や断熱材
  • 床下の基礎や土台、断熱材
  • 浴室の天井裏
  • 給排水の配管

などです。

こういった場所は内覧会でも特に注目されることはなく、欠陥があっても気付きにくい場所なので注意が必要です。

特に断熱材は

  • 各ハウスメーカーによって仕様が異なる
  • 断熱材の性質をよくわからないまま施工している

などの理由で、本来想定しているだけの効果が得られないような施工状況であることがよくあります。

まずはこう言った場所で不具合が起きていないかを確認することで、「欠陥住宅」であることに気づかないリスクを下げる事ができます。

まとめ


今回は「ローコスト」と呼ばれる建物の欠陥住宅のリスクについてご紹介してきました。

ローコスト住宅は建物の機能が必要最低限に留められている場合が多いですが、そのことと指摘事項の有無との間に何か関係があるわけではありません。

とはいえ建物を建てているのは人間である以上、どこかしらに不具合があるリスクは存在します。

実際今回ご紹介したように、私が調査を行った建物でも指摘事項が見つかった建物がたくさんあります。やはり住み始める前に不具合が何処かに存在しないか、確かめておくことをおすすめします。

e-LOUPEでは住宅の「ホームインスペクション 」を行っています。買主にかわりプロの住宅診断士が建物を隅々まで見て回るので、欠陥がないかどうかを事前に調べ、安心して住み始める事ができます。

もし興味を持っていただいたようでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。