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中古住宅の断熱材、リフォームしたほうがいい?性能を見分けよう

2020.07.30

「中古住宅の断熱材ってどれくらいの性能がありますか?中古住宅を買うつもりなのですが断熱材の性能も大切にしたいと思っています」

このような疑問にお答えします。この記事を読んでいただければ

  • 中古住宅の断熱材の性能の目安
  • 実際の物件での断熱性能の見分け方
  • 断熱リフォームを考える時に注意すること

これらについて知ることができます。

 e-LOUPEスタッフ 大原

中古住宅の断熱材の性能の目安は「築年数」見る

中古住宅の断熱材がどの程度の性能を
持っているのかは「築年数」によって
判断することができます。

 

「家はこの程度の断熱性能を持つようにしてください」

 

という決まりは「省エネ法」で
決められています。
断熱材の基準の変遷を見てみましょう。

 

・1980年 省エネ基準の制定
・1992年 改定(平成4年基準)
・1999年 改定(平成11年基準)
・2013年 改定(平成25年基準)
・2016年 改定(平成28年基準)

 

この間には

「オイルショック」や「湾岸戦争」、
「京都議定書」、「東日本大震災」など
様々な出来事がありました。

 

この様な世の中の流れの中で住宅の断熱材の
性能も徐々に変化してきました。

 

もし、中古住宅の断熱材にある程度の性能を
求めるのであれば、古すぎる物件を選ばない
方がいいでしょう。

 

2016年以降の中古住宅で見当をつけるのが
無難ではないかと思います。

実際の中古住宅で断熱材の性能を判断するには

「ある程度の目安のつけ方はわかったけど、実際の中古住宅ではどのように判断すればいいの?」

 

と疑問に持たれる方もいるのでは
ないかと思います。
断熱材は以下の方法で確認ができます。

  • 自分で直接確認する
  • 建物の図面や仕様書を確認する

自分で直接確認する

床下の断熱材

実際に自分で断熱材を見てみましょう。
断熱材は床下や天井の点検口から確認する
ことができます。

 

天井の点検口が無いときは押入れの天袋を
上げれば小屋裏をのぞくことができます。
ライトを用意しておきましょう。

 

ちなみにお風呂場の点検口からは断熱材の
判断は難しいので別の場所にしましょう。
(もし余裕があるのであれば確認をすること
自体はいいことだと思います。)

断熱材の落下

もし断熱材がボロボロだったり黒ずんでいる
場合は断熱性能はほとんどないものだと
考えましょう。

建物の図面や仕様書を確認する

もし中古住宅の図面や仕様書が残されている
場合は元々使用されていた断熱材の詳細を
知ることができます。

 

仕様書には断熱材をはじめとしたその家で
使用されている建材が何なのか、
詳しく書き込まれています。

 

断面図には床下や壁の中でどんな断熱材が
使われているかが分かるので、断熱性能を
計算することができます。

中古住宅の断熱材で注意すること

中古住宅の断熱材には注意しないといけない
事もあります。「経年の劣化」です。
中古住宅の断熱材は

  • 断熱材の欠落
  • シロアリの被害
  • 建物自体の気密の低さ
  • 壁内への水分の侵入

などが原因で劣化してしまっている事が
あります。

断熱材の欠落

一度設置した断熱材であっても元々の
施工が不十分だと経年で剥がれ落ちて
しまうことがあります。

 

硬質ウレタンフォームは釘で引っ掛けて
設置していることが多いですが
そこから落ちてしまうことがあります。

 

グラスウールは床下の湿気により劣化
してしまうことがあります。

 

断熱材の劣化こういった状況は決し
て珍しくありません。しかしそれでは
仕様書通りの性能は到底見込めません。

 

断熱材を重要視するのであれば
こういった状況になってないかを事前に
確かめておいたほうがいいでしょう。

シロアリの被害

断熱材のシロアリ被害

古い物件だと床下でシロアリの被害が
発生しているかも知れません。

 

シロアリは断熱材をとても好みます。
断熱材の中を移動して木材を食べに
いくケースがとても多いです。

基礎断熱のシロアリ被害

特に近年の建物だと関東地方では
少数ですが基礎断熱を採用している
物件もあります。

 

外基礎断熱は非常にシロアリのリスクが
高い構造です。このような状態で
放置するのは非常に危険です。

 

こういった状態になってしまっていないか
購入前に確認しておく必要があります。

建物自体の気密の低さや施工業者の知識不足

建物自体の元々の気密の低かったり、
施工業者の知識が不足していると、
断熱材の性能がうまく発揮されません。

これは小屋裏の写真です。
断熱材をよく見ると黒ずんでいるのがわかります。

 

これは床下の空気が壁の中を伝って天井まで
昇っているので起きる現象です。
断熱材が外の寒さを遮断できていない証拠でも
あります。

 

このように断熱材がその機能を果たせていない
場合もあります。

壁内への水分の侵入

断熱材は壁内にも使用されていますが、
様々な原因で水分が壁の内側に侵入して
断熱材を濡らしてしまうことがあります。

 

壁内への水分の侵入は深刻な不具合です。
様々な面で建物に悪影響をおよぼします。

 

例えば、建物の外装が剥がれていてそれが
外壁からの雨水の侵入の原因と
なっていたとします。

 

もちろん断熱材は濡れて性能は大幅に低下
しますが、壁内でのカビや腐朽の発生や、
腐朽などの原因にもなります。

 

こういった状況にならないためには
建物そのものに不具合がないかを
チェックしておく必要があります。

中古住宅を購入後に断熱材をリフォームするのも手

中古住宅の元々の断熱材をそのまま使用
し続けることができればいいのですが、
実際には断熱材が理想の状態で売られている
中古住宅を見つけるのは大変だと思います。

 

また、物件探しには間取りや立地など
他にもたくさん基準があると思いますので、
「もっと優先したいこともある」
と思っている人も多いかと思います。

 

そのような場合は「断熱リフォーム」を
行うことも手段の1つです。

 

断熱リフォームとは、中古住宅に元々
使われていた床下・壁・天井などの断熱材を
取り替えて、現在の新築住宅と同じレベルの
断熱性能に引き上げるリフォームです。

 

もし床やクロスを新しくすることを考えて
いるのであれば、そのままリフォームして
しまえば問題ありません。

 

しかしそういった計画がない場合でも床下から
壁や床を壊すことなく断熱材を交換する
方法もあります。

 

また

「他にもリフォームしようと考えている場所があるのでできるだけ費用を抑えたい!」

という方は「窓のリフォーム」が
おすすめです。

部屋の中の熱が逃げていく割合の半分は
「窓から」といわれています。

 

窓をリフォームするだけでも、部屋の
断熱効果は大きく上がります。

 

特に窓リフォームでも、部屋の内側から
「内窓」を取り付ける内窓リフォームは
比較的低コストで断熱効果を
体感することができます。

 

もし断熱材のリフォーム前提で中古住宅を
購入するのであれば、予想外の出費を
避けるためにも先程もご紹介したように
建物の現在の状態をしっかりと把握した上で
計画を立てられることをおすすめします。

まとめ

今回は中古住宅で断熱材の性能を気にされる
方のために、断熱材に関する様々な情報を
ご紹介してきました。

 

私たちe-LOUPEは購入予定の住宅について
不具合がないかどうかを調査する
ホームインスペクションを実施しています。

 

e-LOUPEのホームインスペクションでは、
床下や小屋裏への進入調査を標準メニュー
として実施し、床下や小屋裏をくまなく
調査します。

 

今回ご紹介したような床下のシロアリ被害や
小屋裏の雨漏りといったような中古住宅で
ありがちなトラブルが起きていないかを
事前にしっかりと確認できるので安心して
リフォームの計画を立てることが
できるようになります。

 

もし

「中古住宅を購入予定なので事前に調査をして欲しい」

という方は是非お申込みください!
それ以外にも

「住宅についてわからないことがあるので教えて欲しい」

というご要望があれば、何でもお答えさせて
いただきますので、ご質問ください。

皆様からのご相談、
心よりお待ちしています!

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。