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インスペクション実施済み物件の落とし穴「報告の食い違いに要注意」

2018.09.06

チェックシート
“インスペクション”という言葉が広まりつつあり、買い主が購入を検討している中古物件で「売り主の依頼によってインスペクション実施済み」という物件が増えています。これまで情報が乏しかった建物状態ですが、これらの物件ではその中身を確認することができるのです。
一見買い主目線で考えると、安心して住宅を購入できる指標になりそうですよね。しかし、買い主がより安心して住まいを購入するにあたり気をつけておきたい点があるのです。
今回は、ホームインスペクション実施済みの売り物件で注意しておきたいポイントをご紹介していきます!

大原写真  e-LOUPEインスペクター 大原

買主依頼と売主依頼のインスペクションの違いは?

実はインスペクションには買主が依頼するパターンと売主が依頼するパターンがあります。この2つはインスペクションを実施するタイミングが異なりますので、報告方法にも違いがあります。

・買い主が依頼したインスペクション

“現地で発見された事象”や“家の状態”をインスペクターからその場で確認することができます。立ち会うことが出来なくても、あとで調査したインスペクターに確認することができます。

・売り主が手配してすでに完了したインスペクション

すでにインスペクションは終わっているため“報告書”や“仲介会社”からの説明に頼ることになります。

 

売主が手配したインスペクションは…

ここで注意しておきたいことがあります。「売り主が手配したインスペクション」では“調査して報告書を作成した者”と“説明をする者”が異なるということです。
例え宅建業者に悪意はなく調査結果をそのまま伝えようとしても、調査結果が“調査した者”からきちんと伝わっていなかった場合や、認識の違いから誤った報告となる可能性があるのです。

情報は不足していませんか?

例えば報告書に外壁にひび割れがあったとしても、どの程度なのか、他に影響が起きていないか、それが1箇所なのか、複数なのか、確認出来ていない箇所はどれくらいあるのか、すぐに雨漏れに繋がる可能性があるのか、など、知りたい情報はたくさんあるものの、報告書には情報が不足している・・なんていうこともあります。

どれだけ細かく報告がなされるかは、各調査会社、調査を実施される方によって異なります。
また、調査員と宅建業者の情報共有がしっかりできていればいいのですが、実際に見て判断をした本人でないと正しく情報を提供するのが困難な場合もあります。

気になったら必ず確認!

また、報告書上のチェック欄では問題が起きてなかったとしても「今後起きる可能性が高い」「断定は出来ないので経過観察が必要とされる状態」という場合もあります。
ほとんどの場合、報告書に写真が添付されています。少しでも写真などに気になる点があれば現地でその箇所を確認しておきましょう。できなくても宅建業者に状態を確認してもらうことで誤解や認識の食い違いというリスクを減らすことができるでしょう。

また、単に調査をしたという事実があったとしてもインスペクションなのか、簡易的な部分調査なのかなど「どのような立場の人が」「どのような調査」を行ったかによっても得られる情報も異なりますのでその辺も曖昧なときは確認しておいた方が良いでしょう。

 

まとめ

現にe-LOUPEへの問い合わせには、「リフォームの調査を実施してもらったが改めてインスペクションを実施してもらいたい」というものや、「インスペクションを実施している物件だが小屋裏や床下への確認も念入りにしてほしい」という相談もあります。
とはいえ、再調査には費用がかかります。インスペクション実施済みの物件であれば、まずは内容と報告書を確認し、疑問点を解決してみてください。
それでも「ここは知っておかないと不安!」ということがあれば、追加の調査を検討してみてはいかがでしょうか。

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。