e-LOUPEの旬ネタコラム

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隠れた不具合の印!?内覧会で注意すべき特徴

2022.06.30
大原

WRITER

大原 卓也

一級建築士 e-LOUPEインスペクター

建築設備会社を経て、株式会社テオリアハウスクリニックに入社。2013年より住宅インスペクション事業に携わる。住宅調査以外にも、不動産会社向けセミナーや建築士対象の研修会の講師も行う。JSHI公認ホームインスペクター。ドローン操縦士。

こんにちは。e-LOUPEの大原です。

たまにお客様からご相談をいただくのが、「内覧会、引き渡しの後でもホームインスペクションをやった方がいいのか?」というものです。

おそらく内覧会で何かしらの不安を感じられたのだと思います。

もちろん心配不要なものもあるとは思いますが、中にはやはり「隠れた不具合があるかも?」と疑うべき特徴も存在します。

もし内覧会で次のようなものを見かけられていたのならば、不安を取り除くためにもホームインスペクションを実施した方がいいかも知れません。

内覧会で見つけたら注意な特徴とは?


内覧会で見つけた時は注意すべきもの、それは「室内の汚れ」です。

もし内覧会で「なんか汚れているなぁ・・・」と感じた時は注意が必要です。なぜかというと、建物自体の慢性的な管理不足が懸念されるからです。

内覧会は買主さんにとってはこれからの新居への期待の高まる場です。そのため、売主・施工店側も「買って良かった」と思ってもらうためにも、できる限りの準備をして出迎えるものです。

傷や汚れがあれば内覧会前に補修したり、または補修予定としてマスキングテープを貼るなど事前チェックがされていることもあれば、室内の掃除をして綺麗にしておくなどの配慮がなされている場合もあります。

しかし建物によっては泥汚れや砂埃が掃除されていなかったり、ひどいケースではゴミが残置されたままな事があります。

そういった状況の背景には、コスト削減のために現場監督1人当たりが抱える棟数が増やされていたり、そもそもの工期がとても短くなっている可能性が考えられます。

それらのしわ寄せによって現れる特徴の1つが室内の綺麗さ、というわけです。

見た目の汚れはほんの些細なことかも知れませんが、その裏では現場監督がその物件を普段からしっかり見ていなかったり、工期が押して余裕が無い状態で建てられた、などの事情があるかもしれません。

見えない箇所こそ問題が多い

配管を通すために欠きこまれた根太

建物の不具合で注意すべきは屋根裏や床下といった見えない場所です。

特殊な場所だからこそ容易にはチェックしにくく、また「みえない場所だから」と工事が雑になってしまいがちな傾向にあります。

もちろん工務店やハウスメーカーでも各々検査は行っていることでしょう。しかし検査そのものにもやはり品質差がありますし、いつ検査をしたのかでもその信憑性は大きく変わってきます。

例えば検査をしたのが基礎立ち上がりの時のみであれば、その後に施工する配管や断熱材の不具合を見抜くことはできません。

私が行った床下調査でも、後から配管を無理やり通すために周辺の部材をほぼ切断してしまっていた・・・というような事例があります。

当然ですが見えない場所の施工品質がどの程度であるのかなんて実際に見てみないことにはわかりません。

とはいえ、先ほどもお話ししたように直接見える場所ですらネガティブな要素があるのであれば、見えない場所にも指摘事項が存在することを疑ってみるべきでしょう。

何事も一時が万事ですね。

不具合は引き渡し後でも直してもらえるの?

ここまで読んでいただいてもしかすると「いくら内覧会後に指摘事項を見つけても引き渡しが終わってるんだからもう直してもらえないんじゃないの?」と思われたかも知れません。

実際、同じようなご質問を時折いただくことがあります。

結論から申し上げるとご心配は不要です。

新築住宅は品確法により、売主は10年間瑕疵担保責任を保証しなければなりません。これにより例え引き渡し後でも、保証内に関わる問題(構造に関わるものや雨漏れなど)が見つかれば修繕対応をしてもらえます。

それ以外にも、設備や内装についても短期ではあるものの保証がついてることがあります。

なお、内覧会で傷や汚れがあることに驚かれる場面もあるかもしれませんが、基本的には作業の上で起こりうることで引渡しまでには手直しされることが一般的です。

傷や汚れ=欠陥住宅というわけでは決してありませんのでご注意ください。

引き渡しから早ければ早い方がいい?

いくら引き渡し後でも不具合を直してくれるとはいえ、引き渡しから時間が経てば経つほど基本的には対応が難しくなってきますし、心理的な面でも調査結果に対するハードルが高くなってしまいがちです。

内覧会でモヤモヤしたことを引きずったまま1年、2年後に不安になってインスペクションを入れられる方もおられます。

しかしそんな方の中には、たとえ調査を実施したとしても「今起きていることがあの時のことが原因では?」とかえって売主や施工店への不信感をいたずらに大きくしてしまっているケースも見受けられます。

家はメンテナンスが必要不可欠で、施工店とも長いお付き合いになることが想定されます。そんな人たちといきなり関係がギクシャクしてしまうのは得策とはいえません。

ちなみに早めの対応は生活環境の向上という面でも大切です。

例えば断熱材は施工品質によって夏場の暑さや冬場の寒さに大きな影響を及ぼします。もし万が一不具合があった場合、その期間が長ければ長いほど損をしてしまっていることになります。

こういった諸々の事情を考えるとやはり早めに行動を起こすのが得策です。

やはり善は急げということですね。

まとめ


今回は内覧会後のホームインスペクションをテーマにお話してきました。

ホームインスペクションの存在を引渡し後に知った!というお話もよくあることですが、引渡し後だからといって意味がなくなってしまうわけではありません。

すっきりした気持ちで新居での生活を送るにも役立てるサービスではありますので、もし不安を感じた時は安心のためにも活用されることをおすすめいたします。

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。